ソウル・チョルギル ワンカルビサル | 流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記

ソウル・チョルギル ワンカルビサル


流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記-ソウルウォン安を実感するためソウルに来ています。日本では物価高が叫ばれ、韓国でも物価は上昇傾向だそうですが、為替レートのおかげで、とにかく、なんでも、かんでも、日本よりも安いです。例えば、東京で4500円相当の焼肉がソウルでは約1300円、もう、今、食べないで、いつ食べるんだと言わんばかりに、バクバク食べました。ユニクロもソウル市内に何店舗かありますが、体感として、日本価格の4割引きくらいです。さて、韓国においても生活拠点の郊外化は進んでいるのですが、中心市街地も、踏ん張っています。再開発の進んでいないエリアは減価償却済みの物件ばかりで、お世辞にも、きれいとは言えません。ところが、ソウルの商店街は単品強化集積になっているため、韓国全土のみならず、中国の金持ちも集客し、賑わいを見せています。例えば、焼き魚通りには焼き魚の定食屋ばかりが10店舗以上、軒を連ねます。竜山電気街は秋葉原同様、約2000店舗集まり、部品からCPUまでパソコン、家電に関しては何でも揃います。そして、一番好きな通りが塩焼肉横丁です。地下鉄2号線 新村(シンチョン)駅から徒歩5分ほどの場所にあり、タレで食べる焼肉ではなく、塩で食べる焼肉を中心とした店が40店舗以上、集まるエリアです。同じ焼肉でも、店ごとに肉の種類や部位、スープなど、得意分野が異なるため、そのエリアに何度行っても、飽きることはありません。そう、成熟した消費社会では、消費者はますます、わがままになる、つまり要求が細分化されるため、広く、浅い、品揃えの店を集積するのではなく、商品を絞り込み、その商品分野であれば、どんなサイズ、柄、デザインのものも買うことができる、そんな単品強化集積こそが、生き残りのポイントなんですね。商品を絞り込んだ店を集め、世界中から客を集める。それが、今風の商店街ビジネスではないでしょうか?


・チョルギル ワンカルビサル(レール ワン カルビ)

・ソウル市麻浦区滄田洞4-2

・営業時間 24時間 年中無休

・電話 02-332-9543

・地下鉄2号線 新村駅8番出口下車 徒歩12分

・URL http://www.seoulnavi.com/food/restaurant.php?id=215