流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記
金子哲雄が自腹で食べた、【実食調査報告書】
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東京・牛たん麦とろ ねぎし


流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記-牛タン 外食して満腹にならないと、食べた気がしないせいか、ごはん食べ放題の店を選ぶことが多いです。最近、よく立ち寄るのがねぎしフードサービスが展開する「牛たん ねぎし」という、その名も牛たんや豚ロースを網焼きする専門店です。牛たん焼きのように、やはり炭火や火力の強いコンロで調理しないと、うまみを引き出せないようなメニューは自宅では なく、迷わず外食しちゃいます。新宿を中心にターミナル駅周辺に出店する同社は立ち寄った経験のある方も多いのではないでしょうか? 牛カルビ焼と豚ロース炭火焼ミックス、牛テールスープ、とろろ、ご飯(押し麦ごはん)食べ放題で1400円、結構なボリューム感があり、ランチで食べると夜10時頃まで、お腹がすきません。ちなみに、ねぎしは焼肉店なのですが、牛たん屋をメインに打ち出しています。電話帳で焼肉店の店数を調べると2497ありますが、牛たん専門店となると数は限られます。そう、焼肉店といったように品揃えの「幅」を広げるのではなく、牛たんという特定のジャンルに絞り込むと、消費者は焼肉店ではなく、牛たん専門店と認識し記憶に残ります。つまり「牛たん」といえば「ねぎし」というブランドイメージを確立しているんですね。景気低迷の影響を直撃している外食業界ですが、なかでも、なんでも揃う、誰でも行きやすいファミリーレストラン(以下、ファミレス)業態は未曾有の客数減、売上減に苦しんでいます。ファミレスのみならず、百貨店、大型スーパーマーケット等もそうですが「何でもある」というのは、一方で何でもあり過ぎてしまい、消費者からするとその店の特徴が見えにくくなってしまいます。「あの店はいったい、何屋だったのか?」競争が激しい時代になればなるほど、市場の中で埋もれないためにも、商品・サービスを特定のジャンルに絞込み、「何屋」であることを明確にすることがポイントではないでしょうか?

・牛たん麦とろ ねぎし

・中央区銀座7丁目2番先 コリドー街116号

・電話番号 03-3575-1550

・営業時間 午前11時~午後11時

・WEBサイト http://www.negishi.co.jp/top.html

ソウル・チョルギル ワンカルビサル


流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記-ソウルウォン安を実感するためソウルに来ています。日本では物価高が叫ばれ、韓国でも物価は上昇傾向だそうですが、為替レートのおかげで、とにかく、なんでも、かんでも、日本よりも安いです。例えば、東京で4500円相当の焼肉がソウルでは約1300円、もう、今、食べないで、いつ食べるんだと言わんばかりに、バクバク食べました。ユニクロもソウル市内に何店舗かありますが、体感として、日本価格の4割引きくらいです。さて、韓国においても生活拠点の郊外化は進んでいるのですが、中心市街地も、踏ん張っています。再開発の進んでいないエリアは減価償却済みの物件ばかりで、お世辞にも、きれいとは言えません。ところが、ソウルの商店街は単品強化集積になっているため、韓国全土のみならず、中国の金持ちも集客し、賑わいを見せています。例えば、焼き魚通りには焼き魚の定食屋ばかりが10店舗以上、軒を連ねます。竜山電気街は秋葉原同様、約2000店舗集まり、部品からCPUまでパソコン、家電に関しては何でも揃います。そして、一番好きな通りが塩焼肉横丁です。地下鉄2号線 新村(シンチョン)駅から徒歩5分ほどの場所にあり、タレで食べる焼肉ではなく、塩で食べる焼肉を中心とした店が40店舗以上、集まるエリアです。同じ焼肉でも、店ごとに肉の種類や部位、スープなど、得意分野が異なるため、そのエリアに何度行っても、飽きることはありません。そう、成熟した消費社会では、消費者はますます、わがままになる、つまり要求が細分化されるため、広く、浅い、品揃えの店を集積するのではなく、商品を絞り込み、その商品分野であれば、どんなサイズ、柄、デザインのものも買うことができる、そんな単品強化集積こそが、生き残りのポイントなんですね。商品を絞り込んだ店を集め、世界中から客を集める。それが、今風の商店街ビジネスではないでしょうか?


・チョルギル ワンカルビサル(レール ワン カルビ)

・ソウル市麻浦区滄田洞4-2

・営業時間 24時間 年中無休

・電話 02-332-9543

・地下鉄2号線 新村駅8番出口下車 徒歩12分

・URL http://www.seoulnavi.com/food/restaurant.php?id=215


那覇・おきなわそば 丸安



流通ジャーナリスト金子哲雄の食いだおれ日記-沖縄そば 取材のため沖縄県那覇市に出かけました。従来、沖縄は価格帯的に、グアムやサイパン、ホノルルと競争していました。しかし、今年は航空運賃の燃油サーチャージが高騰したため、沖縄は同価格帯で行ける海外リゾートに比べ、一人3万円から5万円、安く行けることもあり、人気が高まってきました。さらに、大手航空会社だけでなく、スカイマークなどの格安航空会社のフライト数が増え、輸送力が高まった結果、団体客向けの運賃も値下がりし、2万円前後で行けるツアーも続々と売り出されるようになりました。また那覇市内には長期滞在者用のウイークリー&マンスリーマンションなども増え、自炊しながら低価格で滞在できるようになった結果、那覇市内の中心市街地の店舗にも、お金が落ちるようになってきました。さて、そんなにわかに活気づいている那覇において、24時間、随時、行列ができている店がありました。それがソーキそば専門店「丸安」です。もちろん主力商品はソーキそば(600円)です。この店、24時間営業で、のべ10人で切り盛りしているのですが、一日、なんと800食も売れているんです。築40年以上経過したと思われる店にはカウンター席しかなく、しかも椅子は道路にはみ出すか、はみ出さないかの、ぎりぎりの場所にに置かれているんです。ほとんど道路に座って食べているといった感じです。つまり、客席の家賃はゼロということです。もちろん内装などには1銭もお金をかけていません。ただ、食べた瞬間「う~ん、沖縄に来て、よかったぁ~!!」(山本高広さん風に)と、思わず、こぶしを高らかに突き出したくなる、うまさなんです。値段は600円、ちなみにもやしそばは450円、これまたボリューム感満点で、食べずには東京に帰れないと思うほど。まさに癖になるうまさです。飲食店が流行るルールは単純です。「安くて、うまい」。その言葉に尽きます。


・丸安そば

沖縄県那覇市樋川2丁目3-7 〒900-0022

・営業時間 24時間

・定休日 不明

・電話 098-834-2785

・ゆいレール 牧志駅から徒歩15分ほど

・ホームページはございません。




東京・魚がし日本一

魚河岸 ミシュランガイドの東京版が発売されるなど、美食ブームが続いているようですが、物価高の今、やはり値段の高い高級店はちょっと気後れします。まあ、物価高でなくても高級店に立寄ることはないのですが(笑)。物価高の影に隠れていますが、実は円高傾向にあるため輸入品に関しては多少、仕入れ値を下げることができるようです。幸か不幸か、わが国の食料自給率は40%台で、輸入に依存していますから、円高は+に働くはずです。もちろん、原油代が上昇しているのでプラスマイナス0か、多少の値上ですむはずです。ところが、庶民の味方である居酒屋(丸の内地区)でさえも、売価を2倍に値上、2倍ですよ!これは便乗値上げではないでしょうか?さて、物価高であっても、ミシュランガイドが売れていても、やっぱり自分は財布のことを気にすることなく食べられる飲食店が大好きです!なかでも、ちょっと小腹が空いた時に立寄るのが、立ち喰い寿司のお店、本格江戸前寿司”魚がし日本一”です。回転寿司と異なり、コンベアーの上をくるくるネタをのせた皿が回るのではなく、お客が注文した後、ちゃんと職人さんが握ってくれます。2個で150円からの値段はリーズナブル、大食いの自分でも2000円もあればお腹いっぱいになります。ネタがある時、必ず注文するのが焼きゲソです。イカのゲソの上にマヨネーズをのせ、表面をあぶったものです。生のネタも軽く炙るだけで香ばしくなり、うまみが増します。これで150円ですから、リーズナブルです。他にも炙りサーモン、炙りえんがわ、穴子、アジも、コストパフォーマンスが高く責任推奨できるネタです。立ち喰いですから、お客の回転率も高いため、座って食べる寿司店よりも、よいネタを安く食べられます。物価高の今、スタンディング方式で値上することなく提供できる店、そんな店こそが消費者にとっての五つ星ではないでしょうか。


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・立ち喰い寿司のお店、本格江戸前寿司”魚がし日本一”


・東京都千代田区麹町3-5-16 麹町駅 文藝春秋そば


・電話03-3288-0877


・営業時間 平日11:00~22:30 土・日・祝 11:00~21:00

豊洲・オーシャンズバーガーイン



ハンバーガーホノルル・センチュリー・ライド(最長160㎞走るサイクリングイベント)に出場して以
来、また、ワイキキの青い海、突き抜けるような青い空を見ながら、自転車に乗りたいと思い続けています。今年も9月28日に開催されるので、室内でツール・ド・フランスのDVDを見ながら、エアロバイクにまたがり、軽く練習しています。天気がよければ、仕事場まで自転車に乗って出かけるのですが、猛烈にお腹が空くんですよね。ダイエットのために自転車に乗っているにも関わらず、街中でおいしそうな香りをかぐと、ついついふらりと店に入ってしまいます。幹線道路沿いには、全国チェーンの店が軒を連ねていますが、一本、裏道に入ると、まだまだ、安くてうまい店があり、そんな店を見つけると、「自転車に乗ってよかった」と一人満足しています。最近、サイクリングの”しめ”に立寄る店が江東区豊洲のららぽーと内にあるオーシャンズバーガーインというハンバーガーショップです。店内にはハワイアンテイストの音楽が流れ、ワイキキビーチの前でゆったりと過ごしているかのような気分にさせるカフェ・ダイナーです。ステーキ用の肉をそのままひき肉にしたような厚さ30mmほどのパテは食べ応えがあり、「牛肉を食べたぁ~」という気分になります。気温5度を切る日には、ハンバーガーといっしょにミネストローネも注文し体を温めます。店の前には東京湾が広がりますが、なんだか、木製のデッキの上で食事をしていると、ハワイを食べしている気分になります。食事の味は極めて主観的なので、お客をその気にさせると、味わいはさらに高まるものです。外食業界では、競争が激化しているため、単に良質な素材を使用するだけでは、お客は満足しません。気分を盛り上げる内装、音楽、そしてスタッフの振る舞いの三拍子揃って、はじめて「また、行きたい」という店になるのではないでしょうか? 




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・オーシャンズバーガーイン


・東京都江東区豊洲2-4-9


・営業時間 午前11時~午後11時


・定休日 要確認


・電話 03-6910-1292








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